隊長の洗脳演説会

うんこ帝国

今日は・・・あ、いや、今日汚い話だ。
ご飯前の人は離脱を勧める。

さて。
俺はとある中華料理屋に勤めている。
ん〜、店名言っても知らないだろうけど、一応俺のプライバシーのために名前は伏せておく。
で、だ。
この店は他のファミレスとかと違って、ホールにいる誰もが会計を出来るわけではないという、きわめて 特殊なスタイルをとっている。
これはレジ担当が会計の他にもお客さんの案内(予約のお客さんとかもいるので)や掛かってくる電話の応対 などもしないといけないためで、故に客に料理を運ぶウェイター等とは別に「レジ係」という独立した ポジションがあるのだ。そして俺はその名誉あるレジ係をすることが多い・・・単に長く勤めているだけ だからという理由は内緒だ。

まぁここまでは前振り。
要するに何が言いたいかっつーと、他の人がレジを出来ない以上、俺は夕方からラストーオーダーの時刻 までレジから動けないという話だ。
これは正直けっこうキツイ。
膀胱が常人より小さめ 、もしくは利尿作用が活発な 俺は、けっこうトイレの小を我慢して気分が悪くなることが 多い。
だがしかし、小はまだいい。会計の合間を縫ってサッとトイレに駆け込むことが出来るからだ。

問題は だ。
そして今日はその の話なんである。

今日もごく普通に営業スマイルで内心客を罵りつつレジに突っ立っていた俺だったが、午後七時(ピーク時) 頃になって急激に腹が痛くなってきたのだ。
店内を走り回っていた十歳前後の女の子を脳内で×××していたバチが当たったせいなのか、それとも胸の おっきなお姐さんタイプのお客さんを穴が開くほど見つめていたことでその彼氏に呪いを掛けられてしまった せいなのか知らんが、もうしゃれにならん位の凄い痛み。
腹の中にブラックホールか何かが出来て超重力でも発生させてるんじゃないかと思うくらいギリギリギリギリ と腹がえぐられていく。

ヤバイ。

これはヤバイ。

じわじわと脂汗が滲み、顔が青くなっていくのが自分で分かる。
脳内では波動砲を直腸から今すぐ発射しろという命令と、待てまだ撃つなという命令が同時に飛び交い、 究極混乱状態。
暴発しそうな肛門。
それを止める括約筋。
あぁだが徐々に括約筋が緩んでいくのが分かる・・・。

しかし普段は暇な店のくせに、今日に限って客が多い。
ここを離れては仲間皆に迷惑が掛かる。
頑張れ!頑張れ俺の括約筋!!

・・・結局気が遠くなりそうな痛みをそれからさらに一時間も耐えていたわけなんだけど、あぁでももう ここまでくると、その間は何つーか
うんこのことしか考えられなかったよ。

まるで初恋に恋焦がれる乙女が素敵な男の人のことしか頭に浮かばないのと同じように、俺の頭の中は もう
うんこ一色真ッ茶色!!
普段なら放送禁止用語として脳内でもわりとと制限されている言葉だが、今日ばかりは鮎の解禁のごとく 脳内をうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこ!!とうんこが駆け巡る。

客の顔を見ると「いらっしゃいませうんこ様〜」と言いそうになるし、会計の時には「二千二百七十うんこに なりま〜す!」と笑顔で言いそうになる。
内線電話を取るときも「はいこちらうんこです!」と言いたい気満々。

もう僕はうんこ無しでは生きていけないよ!とか何とか臭い学園ドラマみたいな展開になりつつ、最終的 には客が少なくなったときを見計らってトイレにダッシュ!

・・・凄かったよ。
凄まじい波動砲の威力で、
マジで体が浮いたもん、五センチくらい。
そしてその瞬間、
死んだおじいちゃんがお花畑の向こうから手を振っていた。
ごめんねおじいちゃん、そっちに逝けなくて。
でもありがとう、おかげで天国がどんな場所か分かったよ。
天国はうんこし放題なんだね。
やった〜!
うんこ万歳!うんこ万歳!

・・・ごめん、我慢しすぎたせいで排泄物に含まれる毒素が脳内まで回ってしまったらしい。

え?俺がおかしいのは元から?

・・・あ、さいですか。




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