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事の発端は一枚の紙切れだった。 俺がいつもどおり出勤した所、店の昼のレジを担当していたAさんのそばに一枚の紙切れが置いてあったのだ。 何かと思ってみてみれば「クレーム報告表」とある。 はて? 俺はもうこの店でバイトをして三年になるのだが、Aさんはそれを遥かに上回る大先輩。 この店の闇の店長とまで言われる超姉貴なのだ。 珍しいことがあるもんだと思って思わずAさんに聞いてみた。 俺:「あれ?このクレーム報告表…どうしたんスか?」 Aさん:「ふふふふふふふ(不気味な笑い)…ちょっとジンキ、聞いてくれる?」 Aさんの普段は美しい顔がどんどん歪んでいく。 ヤバイぞ、これは。 下手したら三人ぐらいは殺れる目をしてやがるぜっ!! 俺:「ききききき、聞かせていただきます…」 ↓ここからAさんの話。 事件は昼のピーク時。 ランチを食べに来たお客さんやら昼間っから宴会をしやがったアホ共の会計が一気にレジに殺到していた時に起こったらしい。 ふらっと入ってきたお客さん(♀)が一言。 客:「豚まん下さい。四個。冷凍で。」 Aさん:「え?あ、はい。少々お待ちください。」 かなり忙しい瞬間にこの注文。 本来なら死刑ものだが、お客さんに変りはないので、Aさんはレジをしつつ大急ぎで冷凍の豚まんを調理場に頼み、それを箱に詰めてそのお客さんに笑顔で渡したらしい。 事件はここから始まる。 客:「えー…これ、この(サンプルケースの豚まんを指差して)サンプルと大きさ違ってないですかー?」 Aさん:「はい?(^▽^;)」 客:「小さくなってないですかー?」 Aさん:「あ、これは冷凍ですので小さくなっていますが、蒸したらこのサンプルくらいの大きさになりますので大丈夫ですよ。」 客:「横浜中華街のサンプルはもっとしっかりしてましたよ…ホントに大丈夫ですか?」 Aさん:「大丈夫ですよ(^▽^+)」←プチ怒 客:「んー、でもなんか信用できないなぁ…。返品できます?」 Aさん:「( ̄□ ̄;)」 結局Aさんは超多忙の中、そのお客さんに謝り、お金を返し、レジの機械のレシート取り消し(すごく面倒な作業なのだ)をする羽目になったという。 オーケー、Aさん。 あなたの気持ちはよく分かったぜ! 極悪中隊隊長であるこの俺が、清楚なあなたの代わりに言ってやろう!! まずこのクソ忙しい時間帯にテイクアウトなんか頼むな状況を良く見ろサンプルが出来栄えよく作ってあるのは当たり前だろうがお前は小学生かコラってゆうか冷凍だから小さくなってるって言ってんだろうがヴォケそれにここは断じて横浜中華街じゃねぇんだよあとお前が「信用ならない」とか言うな俺らのほうが毎日豚まん見てんだから百倍は分かってんだよ豚まん四個分の値段ぐらい払っていけよ!!お前なんかゴミ餃子でも喰ってろ!! …ちょっと言い過ぎたかしら? まぁいいや。 Aさん、納得していただけました? [戻る] |