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最終兵器・彼女
今日も元気にレジで働く俺。 まぁでもGWも最終日ともなるとけっこう客は少なくなってくるわけでして、 しかも外はどしゃ降りだし、けっこうヒマ。 微妙にやる気が出ない。 いやいや、でもこういうときだからこそ一人一人のお客さんに笑顔を振りまくことが肝心。 それこそが接客のプロ。 よぉし、頑張るぞ! 俺! おや! 家族連れだ! う〜〜ん、 正直、 娘の太り方がどう頑張ってもフォローできないレベルだが、 ここはあえてスルーしなければ なるまい。 俺:いらっしゃいませー(´∀`) うわぁ、ダメだ。 スルーとかできんって、マジで。 だって、近くで見れば見るほど、 ケンシロウにやられるためだけに出てくる雑魚デブにしか見えないんだもん。 ってゆーか、アレだ。 スルーなんかじゃなくて、むしろ面と向かって 「ド〜ンド〜ンドン!! 安田大サーカスで〜す!!」 と言ってあげた方が、店内大爆笑で大いに盛り上がるんじゃ無いのか? と、まぁそんな風に相変わらず脳内で客を愚弄していた俺だったが、その俺を一つの悲劇が襲った。 悲劇。 悲劇はいつも突然やってくる。 家族がレジの前を通り過ぎた瞬間―― (゜皿゜;)ガハァッ!! 凄まじい衝撃と共に、俺の意識が遠のいていく。 何だ? 何が起こったというんだ?? 薄れゆく意識の中、俺は僅かに理解した。 さっきの娘…そいつから、放たれていたのは大量の化学物質!! そしてそれは、アウシュビッツの毒ガスシャワー室と同じ戦慄!! そうか、彼女は… 彼女は… 最臭兵器彼女!! まぁ簡単に言えば、 臭いんですよ、あり得ないくらい。 いや、そりゃ俺らだってスポーツやった後とかは汗かくから臭いですよ? 少しは臭いますよ? でもね、彼女は次元が違う。 なんて言えばいいかな。 そう、目にしみるって言えば分かってもらえるかな。 とにかく臭い。 マジで臭い。 その威力たるや、 近くに座っていたお客さん二組が、そそくさと帰りだすほど。 おいおい、ただでさえ客が少ないって言うのに、 これはアレか、 新手の営業妨害か? ちなみに、 オーダーを取りに行った同僚は、途中何度か失神するものの何とか任務を果たし、 仲間内から勇者の称号を得る。 そして、その勇者が言うには、 「魔界の門が開くのが見えた」 のだとか。 結局そのザ・グレイトフルデッドはそれから一時間ぐらい いたわけですが、 その間ずっと、俺らはまともに呼吸できませんでした。 やれやれ、 あまりこんなこと言いたくないのですが、 早くケンシロウにひでぶされてほしいです。 [戻る] |