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MOTHER
今日人を信じられなくなるようなすんげぇ嫌なことがあって、さっき我慢できなくなって泣きました。 ははは、バカでしょ? バカだよね。 普段は偉そうに他の人のこと嘲ったり、バカにしたりするような文を書いているくせに、自分のこととなったら てんで弱いでやんの。 信頼を裏切られること。 たったそれだけのことが、こんなにも辛いなんて。 そして自分がそれだけのことにも耐えられないほど弱かったなんて。 ええ、泣きましたとも。 部屋で独りで歯を食いしばって家族に泣き声が聞こえないようにね。 仕事から帰った服のまま。 立ったまま。 そして心は荒みきったまま。 でも十二時過ぎていたというのに、俺の母親はまだ起きていたらしく。 そして、俺の押し殺した泣き声も聞こえていたらしく。 他人にとっちゃくだらねぇことと思いつつ、俺は事情を話したよ。 薄汚い俺の心の内も、ね。 親は聞いてくれた。 そして、 一緒に泣いてくれた。 …先に言っておくが、俺はマザコンじゃねぇ。 正直、帰りが遅いだの何だのと口うるさく言う親をウザいと日頃から思っていた。 でも今日、親が俺に言ってくれた一言。 俺はそれが何よりも嬉しかった。 それが嬉しくて、また涙が出た。 出来損ないの人間であるこの俺に、親が言ってくれた一言。 「あんたが元気であれば、それだけで私たちは元気になるんだからね」 そして涙で顔がぐちゃぐちゃの俺にタオルを差し出し、「お風呂、沸いてるから入りなさい」 なぁ、母さん。 こんなクソ憎たらしい息子を、どうやったらそこまで愛せるんだい? 鼻水垂らして立ち尽くす間抜けな男を、どう見たら「自慢の息子なんだから」って言い切れるんだい? さっきは恥ずかしくって言えなかったから、母さんが存在すらも知らない俺のHPで、恥を偲んで俺は言うよ。 ありがとう ま、そんだけ。 明日はたぶんまたいつもの俺だから、心配すんなよ。 [戻る] |